空手で自信を得た期待の新星第9回世界大会で王座を失った日本女子にとって、重量級期待の新星と言えば、17歳の篠原葉子だ。163cm、75kgという恵まれた体格を武器に昨年はドリームカップで高校女子重量級を制覇。一躍、注目株に躍り出た。 そんな篠原が空手を始めた理由 8歳で空手と出合い、消極的だった自分が変化していくのがわかった。稽古を積むうちに自信がつき、もっと上を目指したい気持ちが大きくなって、高校生入学後に新極真会の門を叩いた。 ドリームカップ王者として臨んだ全日本大会では、二回戦で3位になった木村敬代に体重判定の末に惜敗。押し気味に試合を進めていただけに悔いの残る結果だった。「すごい悔しかったです。やっぱり時間内に決着をつけるように攻めきる組手をしないといけません。師範からも攻撃がワンパターンなのでもっとバリエーションを増やすように言われました」 悔しい思いをしたことで課題も見えた。そして世界大会への思いもより大きなものになった。 現在、高校2年生。空手は学業と両立しながらになるが、本気で世界の頂点を狙っている。 自信は人を変える。以前は意見を言えなかった篠原だが、今なら自信をもって夢を語ることができる。 |
Text/佐久間一彦 Photo/人見武士 |