今大会は未曽有の大災害となった東日本大震災から、約1ヵ月後となる、4月10日に開催された。
被災地へのお見舞いの気持ちを胸に刻み、試合の気合いと熱気で東北に元気を届けるために、参加選手は全員道着の袖口に「頑張ろう東北!」と書かれた真紅のワッペンを縫いつけて試合に臨んだ。
また、会場入口では大会主催の三好一男師範自らが募金箱を持ち入場者へ募金を呼びかけた。さらに三好師範とともに野本尚裕も、募金箱を手に頭を下げた。
最終的には、35万9549円もの募金が集まった。
31階級にわかれたトーナメントはいずれも白熱し、とくに一般上級にはウエイト制大会にエントリーしている選手が多数参加し、レベルの高い闘いを展開。一般上級の部決勝戦は、辻健介と酒井瑞樹が争い、上位4名中3名を四国勢で占めることとなった。
3位に入賞した梅田直紀は、豪快な下段廻し蹴りで対戦相手を苦しめ、準決勝の酒井戦では緊迫の接戦を演じた。
4位に入賞した佐藤公智は、3回戦で滋賀の強豪・中嶋幸作と最終延長に及ぶ激闘を繰り広げた。
最終的には辻が頭ひとつ抜けた実力で連覇を果たしたが、名勝負と熱戦の連続のトーナメントとなった印象が強く残った。 |