三好師範推薦! 四万十市に行ったらぜひ、澳本真也くんのお店に行きましょう
三好一男総監督×奥村幸一監督 王座死守の舞台裏

一切の妥協を許さぬ性格で、どんなことでも常に一番を目指してきた澳本オーナー。
『EmPEROR』では、そんな人を惹きつけるほどの男気あるオーナーと、
魅力あふれるスタッフがお客様を出迎えてくれる。
また、お客様に喜んでいただくことを第一に考えてつくられた店内は、
リラックスできる空間と評判だ。
同店に羽田恵理香さんが訪れ、オーナーにお話を伺った。

トップフォーラム 2012年9月号掲載


EmPEROR(エンペラー)

高知県四万十市栄町島田ビル2F

TEL 0880-34-7744

羽田 澳本オーナーの歩みから。

澳本 高知県で生まれ育ちました。中学生時代は陸上で県記録をつくり、高校1年生の時にはやり投げの県大会で優勝し、インターハイにも出場しました。思い起こせばこのころから1番にならないと気が済まない性格だったのかもしれません(笑)。

羽田 スポーツマンなのですね!学校卒業後はどうされたのですか。

澳本 大阪のバーで3年間アルバイトをした後、こちらに帰郷して10年間漁師をしていました。

羽田 また、なぜ漁師に?

澳本 亡くなった父も漁師だったので地元に戻るなら漁師になろうと決意していたのです。ただ、漁師と言いましても船で漁をするのではなく、冬は潜ってあわびやさざえを捕り、夏はブリを養殖して販売する業務でしたけどね。当時は海での仕事が終わると、毎晩お店で飲み、いつしか自分でも店を持ちたいと考えるようになり、仲間にも語っていました。すると「お前には客商売は無理だ」と言われ、その言葉に発奮し、絶対に成功させようと思ったのです。私は思い立つとすぐに行動に移すタイプの人間ですから、一ヵ月程度の期間で場所を決め、スタッフを集めて1996年に当店を立ち上げました。

羽田 すごく活動的ですね。独立することへの不安はなかったのでしょうか。

澳本 バーで勤めていた経験もありましたし、よく飲み歩いていたこともあって、ある程度のことは把握していましたから、開店への戸惑いはありませんでした。むしろ、今まで自分が行きたい店として抱いていたイメージを形にすれば、お客様は来てくるはずだという自信がありましたね。実際、たくさんのお客様がいらして下さっているのです。特に多いのは若い男性の方で、訪れては私に相談をされるという方も少なくありません(笑)。また、この職に就いた後に空手で2度、全国チャンピオンになったため、空手のチャンピオンが経営する店とあって、私自身に興味を持って通われるというお客様も増えましたね。


ゲストインタビュアー 
羽田恵理香

「世間が“夜の店”に持つ、良くないイメージを払拭したいと、空手でチャンピオンを目指されたそうです。健康的に鍛えられた身体を生かし、これからも様々な場所で一番に輝いてください」

羽田 魅力あふれるオーナー目当てに、自然と人が集まるのでしょうね。スタッフの育成についてはいかがですか。

澳本 当店には優勝なスタッフたちが集まっています。5年間勤めていた看板スタッフが昨年辞めた時は、どうしたものかと思いあぐねていたのですが、新規スタッフもまた退職者に負けないほどの素晴らしい人材で、頼もしく思っているのですよ。私はただ「お客様に喜んでいただけることを第一に」とだけ指導をしてきました。細かい指導をしなくても、本人たちの意志でいい店にするように取り組んでくれているので感謝しています。

羽田 今後の夢をお聞かせ下さい。

澳本 当店とは趣向を変え、食後にまた落ち着いて飲みに来られる居酒屋をつくりたいですね。あとは地域の絆を大切にしつつ、様々なことに挑戦し続け、常に何かのトップを目指していきます。

(取材/2012年6月)