世界大会の繁忙を乗り越えた今年、WKOでは日本から海外への大会視察やキャンプ参加が活発となった。中でも緑代表をはじめとする役員方は、来年のワールドカップ・リトアニア大会の予選となる海外の主要大会に出席した。
緑代表は今春のスペインキャンプ(ヘスース・タラン支部長)に参加し、6月に開催された欧州大会(ベルギー)とアジア大会(カザフスタン)に出席した。スペインキャンプを主催したヘスース・タラン師範は、年を重ねても稽古を怠らない海外高弟の一人で、近年では欧州を中心に技術指導に尽力している。スペインはタラン師範とエスカレラ師範が両輪となって組織運営をしてきた歴史があるが、最近ではこの鉄の連携が円滑に機能していない状況となり、今後の発展的な組織再編に向けた意義深い訪問となった。
欧州大会はベルギーで開催された。緑代表以外に三好一男副代表、塚本徳臣支部長も同行して欧州地区役員との親交を深めると同時に、来年のW杯を睨んだ欧州選手団の分析を行なった。
本大会直前に欧州地区代表であるクン・シャレンベルグ師範が、ご自身の業務(犯罪ジャーナリスト)に際して警察に身柄を拘束されるトラブルに巻き込まれ、欧州地区は委員長不在の空白期間を余儀なくされた。周囲もその対応に追われたが、結局はクン師範の無実が証明される形で釈放され、欧州大会には元気な姿を見せて周囲を安堵させた。ただ、この一件が日欧の役員がクン師範に寄せる極めて厚い信頼を再確認する機会となったことは間違いない。
ここ数年の日欧はとても厚い信頼で結ばれている。今回も大会を終えるとネクタイを外してフレンドリーに互いの親交を深めた。この視察では昨年の世界大会を終えた塚本支部長も欧州役員方との交流を深め、将来の組織を支える新世代のリーダーとして組織情勢の学びを深めた。 |